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「コーヒー(珈琲)を飲んだら胃が痛くなった・・・」
もう20年以上コーヒー(珈琲)を飲んでいますが、一日に何杯か飲む日は、決まって胃が痛くなります。
最近はコーヒー(珈琲)店でもハーブティーの置いてあるある店もありますが、しかしメインはコーヒー(珈琲)。
ほとんどの仕事で、打合せはやはりコーヒー(珈琲)ショップ、あるいはコーヒー(珈琲)が出てきます。
訪問先の会議室で出てくるコーヒー(珈琲)は、飲まずに終えることが難しい。
話をしていると喉が渇くし、代わりのものを出して欲しい、とも言いづらい。
何件か連続で訪問すると、その分だけコーヒー(珈琲)が出てくる。。。そして何となく飲んでしまうことになるのです。
そして、一日の最後のディナーになる頃には、胃が痛いか、食欲が失せてしまっているという日々でした。
そんな私が、コーヒーの美味しさに出会い、胃痛がなくなるまでのストーリーです。
コーヒー(珈琲)ショップのコーヒー(珈琲)は、本当に美味しい!?
どこの店のコーヒー(珈琲)が美味しい?
そんな話題になることがあります。
スターバックスがいい、タリーズがいい、ドトールがいい、、、、、
私はコーヒー(珈琲)が好きなのですが、実はどのコーヒー(珈琲)も「美味しい!」と思ったことがありません。
スターバックスを最初に飲んだ時のラテは美味しかったように思いますが、あれはコーヒー(珈琲)が美味しいというより、「コーヒー(珈琲)風のそういう飲み物」として美味しいと思ったように感じます。
だからといって、インスタントコーヒー(珈琲)がマズイと思ったこともないのです。
コーヒー(珈琲)は、こんなもんだ
と感じ、そして毎日コーヒー(珈琲)を欲して飲み、そして胃が痛くなるような毎日でした。
20代の頃は、砂糖もミルクも入れずブラックで飲んでいました。
しかし40代になり、胃の調子に不安を感じるようになった頃から、ミルク類を入れるようになります。
そうするとミルク類を入れないと飲めなくなり、エスプレッソを家で入れたり、ネスプレッソを買ったりして飲んでいたこともあって「ラテ」が定番に代わりました。
しかし、ラテには牛乳を必要とするため、牛乳への抵抗がある私にとっては、できれば飲みたくないのですが、かといって豆乳に代えたいものの、温めて豆乳を飲むのが美味しくなかったので、やはり牛乳を混ぜるより選択肢がなかったのです。
そんな矛盾を抱えながらのコーヒー(珈琲)ライフ・・・そんなある日、家庭用コーヒー(珈琲)ミルの存在に出会うのです。
自分で淹れるとわかるコーヒー(珈琲)の正体
もちろんコーヒー(珈琲)メーカーを買ったりエスプレッソを淹れたりしていることもあったのでわかっていたものの、コーヒー(珈琲)そのものの味を選ぶということはありませんでした。
酸っぱくなくて、苦くないもの。
その消去法でコーヒー(珈琲)を選んでいたように思います。
ある日、知人のオフィスに遊びに行ったとき、その場で豆を挽いてドリップして淹れてくれたのですが、そのコーヒー(珈琲)がとても美味しかったのです。
それから一年くらいが経ち、何となくネスプレッソを毎日飲むには高いなぁと思っていたところ、ネットで安いコーヒー(珈琲)ミルを見つけました。
そして翌日、コーヒー(珈琲)豆を買って、家で挽いてみたところ、その臭いに惚れ込んでしまいました。
それからコーヒー(珈琲)をネットで調べはじめます。
すると、コーヒー(珈琲)はいろいろなこだわりがあり、それはコーヒー(珈琲)を作る過程でいろいろあることがわかりました。
1.コーヒー(珈琲)豆を収穫、豆を乾燥させる
2.コーヒー(珈琲)豆を煎る。(ローストする)
3.コーヒー(珈琲)豆を挽く。
4.コーヒー(珈琲)を豆か粉で保存する。
5.コーヒー(珈琲)を淹れる。
この流れの中に、コーヒー(珈琲)の味を左右することがいろいろあることがわかりました。
1.コーヒー(珈琲)豆を収穫、豆を乾燥させる
コーヒーは、生豆(きまめ)という状態になり販売されていますが、私は見たことがありませんでした。
2.コーヒー(珈琲)豆を煎る。(焙煎・ローストする)
コーヒー(珈琲)を煎ることを焙煎(ロースト)といいますが、煎り方がいろいろとありました。
いわゆるアメリカンコーヒー(珈琲)というのは、単に薄いコーヒー(珈琲)だと思っている人も多いようです。私もそう思っていました。
煎り方が浅い(煎る時間が短い)ことから、苦みが弱く酸味が残ったものがアメリカンコーヒー(珈琲)と呼ばれます。
逆に煎り方が深い(煎る時間が長い)と、苦みが強く酸味がないものになります。
私が「酸っぱいコーヒー(珈琲)が嫌い」と言っていたのは、煎り方が浅いコーヒー(珈琲)で、「苦いコーヒー(珈琲)が嫌い」といっていたのは、煎り方の深いコーヒー(珈琲)のことだったようです。
3.コーヒー(珈琲)豆を挽く(コーヒーミル)
そして、豆を挽く過程。
豆の挽き方にもいろいろとあり、エスプレッソのような淹れ方をする場合にはきめ細やかなパウダー状に挽き、逆にフィルターや水出しなどの場合には、粗めの状態に挽くらしいです。
コーヒー(珈琲)の粉の大きさなど気にしたことがありませんでした。
コーヒーの豆を挽く機械を、コーヒーミルといい、コーヒーグラインダーなどとも呼ばれます。
手挽きと電動があります。
手挽きコーヒーミル/グラインダー
電動コーヒーミル/グラインダー
4.コーヒー(珈琲)を豆か粉で保存する。
コーヒー(珈琲)の豆や粉をどこに保存するか、なんてことを考えることはありませんでした。
普通の棚においてありました。
5.コーヒー(珈琲)を淹れる(コーヒー・ドリップ)
いよいよ、コーヒー(珈琲)を淹れる行程(コーヒー・ドリップ)です。
コーヒー(珈琲)の淹れ方(コーヒー・ドリップ)にもいろいろあり、水出しからフィルターまで、様々な方法があります。
フィルタードリップ
水出しドリップ
私はドリップしか見たことがなかったので、それ以外の方法のコーヒー(珈琲)を飲んでいてもきっと全く気づかなかったことでしょう。
コーヒー(珈琲)ミルを買う、ということから調べていったところ、コーヒー(珈琲)の深さをどんどん知ることになりました。
そして、できればオーガニックコーヒー(珈琲)がいいと思い、近くのコーヒー(珈琲)豆の店を調べたところ、近くにあったので行くことになります。
そこで何気ない会話から、衝撃の事実を知ることになります。
「コーヒー(珈琲)を飲むと胃が痛くなるんですよね・・・」
「コーヒー(珈琲)で胃が痛くなることはないよ。」
「!?」
私はその理由を聞き、コーヒー(珈琲)へのへの考え方が変わり、そしていろいろと調べ・・・・
そして今では、ブラックのコーヒー(珈琲)を家で淹れて、そして胃が痛くなることは全く無くなったのです。
コーヒー(珈琲)と胃痛に関する5つの可能性
コーヒー(珈琲)が胃を痛める可能性というのはいくつかあるようです。
どれが最大の理由かはわかりませんが、複数の可能性があるようです。
コーヒー(珈琲)ショップのマスターから聞いたこと、そしていろいろな情報を調べた結果、以下の5つではないかと思い実践しています。
もちろん、コーヒー(珈琲)で胃が痛くならないようにという理由もあります。
でもどちらかというと、美味しくコーヒー(珈琲)を飲むための秘訣といってもいいでしょう。
美味しく、そして胃が痛くならない。
コーヒー(珈琲)を買ってから飲むまでの流れを順に追って、5つの可能性を探してみましょう。
1.コーヒー(珈琲)豆の残留農薬
コーヒー(珈琲)の栽培には大量の農薬が必要という報告があります。
もちろん国によっても異なりますが、大量生産しなければならない食品は必ず農薬の話がついてきます。
残留農薬の多い食品の調査でも、コーヒー(珈琲)は残留農薬が多いトップ3に位置づられています。
「コーヒー(珈琲)は途上国が作っているから農薬を買うお金がないからオーガニックだ」
という情報もありますが、はたしてそうでしょうか?
いくら途上国だからといっても、生産効率を上げようとすれば農薬に頼るのがカンタンです。
そして、オーガニック認証だから100%安全であるともいえません。
なぜなら、その認証そのものの基準が曖昧で、かつ、検査も曖昧であるという話が絶えません。
そして、
「焙煎をすると残留農薬の多くが飛ぶ」
「抽出しているので残留農薬は少ない」
という情報もあります。
いろいろな考え方があり、どれを採用するかは人それぞれですが、
私は農薬が少ない「はず」の、オーガニックコーヒー(珈琲)を選ぶようにしています。
農薬には様々な副作用があります。
可能性のある病名はいろいろ挙がっていますが、単に「胃痛」の可能性はどこにもありません。
ですが、農薬を飲むことで病気になる可能性があるくらいですから、胃痛の可能性も排除できないと考えています。
2.コーヒー(珈琲)の煎り方 ~苦いコーヒー(珈琲)は胃を痛める?
深入りに焙煎(ロースト)したコーヒー(珈琲)は胃を痛める!?
コーヒー(珈琲)豆を買う時、コーヒー(珈琲)の煎り方(ロースト)を気にして買っているでしょうか。
コーヒー(珈琲)の煎り方というのは、煎る時間が短い⇔長いということなどによって、味の深さが変わります。
浅煎りロースト
色:薄茶
味:酸味
1 シナモンロースト
2 アメリカンロースト
3 ライトミディアムロースト
いわゆるアメリカンなコーヒーです。
中煎りロースト
色:茶色からこげ茶
味:酸味も苦みもほどほど
1 ミディアムロースト(ジャーマンロースト)
2 シティーロースト
3 フルシティーロースト
一般的なコーヒーで、飲みやすいです。
深煎りロースト
色:ほとんど黒
味:苦み強い
1 フレンチロースト
2 イタリアンロースト
ラテなどで飲む場合には良いですね。
深煎りであればあるほど「焦げている」状態になり、苦みが増してコーヒー(珈琲)の味が濃くなります。
「深入りにも甘みを感じる」
「本当の深入り焙煎は苦くない」
という主張もありますが、やはり苦いことには間違いありません。
ですが、深入りになるほど胃への負担が増えるのでしょうか。
実はこの多少の煎り方くらいではあまり変わらないようです。
ただ、焙煎の方法によっては単に「炭」になってしまっているものもあるそうなので、注意をしましょう。
3.コーヒー(珈琲)とカフェイン
カフェインが胃を痛める!?
そんな疑いがカフェインにかけられています。
カフェインはいつも悪者扱いになりますが、胃にとっては良い作用もおよぼします。
カフェインは胃の分泌を活発にするらしく、消化を助けます。
ですから、胃の調子が悪く胃酸過多の人にとっては、とても悪い飲み物になります。
また、タバコとコーヒー(珈琲)の組み合わせは最悪とのこと。
タバコで血管が収縮された胃に、消化のために大量の血液が集まってきたところに、胃液が大量に分泌されると、胃の粘膜がやられてしまうとのことです。
それでもカフェインが原因でないとは言い切れませんので、カフェインを避けたい人には、カフェインレスコーヒーがオススメです。
4.コーヒー(珈琲)の酸化
コーヒー(珈琲)が酸化する!?
これが一番の原因だという話が多いようです。
煎った(ローストした)コーヒー(珈琲)は、その瞬間から徐々に酸化を始めます。
豆のままでも酸化しますが、挽いて粉にしてしまうと、酸化は急激に加速します。
そのための対策は3つです。
1.こまめにロースト(焙煎)する
ローストした状態で売っているコーヒー(珈琲)豆は、どうしても酸化してしまいます。
酸化防止材や酸化しにくい袋で酸化を遅らせることはできますが、空気に触れれば必ず酸化が進みます。
ですから、
・ローストした日を見て新しいものを買う。
・大量に買わず、最小の分だけ買う。
など心がけましょう。
また家で焙煎ができるとステキですね!
2.コーヒー(珈琲)を淹れる直前で豆を挽く
豆の状態よりも、挽いた状態のほうが酸化が加速します。
ですから、できればコーヒー(珈琲)ミルを買って、コーヒー(珈琲)を淹れる直前で挽くのが良いでしょう。
手挽きコーヒーミル/グラインダー
電動コーヒーミル/グラインダー
3.冷蔵庫でなく冷凍庫で保存する
コーヒー(珈琲)豆はどのような状態で保存していますか?
なんと、冷凍庫に入れるのが一番だそうです。
コーヒー(珈琲)豆は凍らないので、冷凍庫で保存していくのが最適とのことです。
これで酸化を防げます。
私はいつも、イケアの袋止めクリップを愛用しています。
5.コーヒー(珈琲)の淹れ方で渋みを防ぐ
コーヒー(珈琲)の淹れ方には様々な方法があります。
水出しもあれば、サイフォンなどもありますが、多くはドリップと呼ばれる紙などで濾す(こす)方法です。
このコーヒー(珈琲)を淹れる際に2つのことを守ると美味しいコーヒー(珈琲)が飲めます。
1.コーヒー(珈琲)豆のゴミを吹き飛ばす
コーヒー(珈琲)を挽いた状態を見ると、白い皮のようなものが入っている場合があります。
これは豆についていた皮で、豆の種類によって取れにくいことがあり、それが挽いた時に白い皮となって表れてきます。
この皮を一緒にドリップすると渋みが出てしまい、胃痛の原因となるかもしれません。
ですから、粉の状態で息を吹くなどして、皮と飛ばしてあげましょう。
あまり強く吹くとコーヒー(珈琲)の粉まで飛んでしまいますが、加減を見て吹くと粉だけが飛んでいきます。
2.最後の一滴まで飲まない
コーヒー(珈琲)をドリップなどで淹れる場合に、スイッチ1つでお湯を沸騰させてコーヒー(珈琲)が出来るタイプのものがあると思います。
水を必要なだけ入れて、そのまま放っておくと、コーヒー(珈琲)が出来ている、そんな便利なコーヒー(珈琲)メーカーが一般的だと思います。
しかしその手軽さでコーヒー(珈琲)の渋みまで飲んでしまうことになるのです。
コーヒー(珈琲)を自動のコーヒー(珈琲)メーカーではなく、お湯を沸かして手で注ぐように淹れてみましょう。
お湯を入れていくと、だんだん茶色い泡がでてきて、何か細かいものが浮かんだりすることがあります。
これがコーヒー(珈琲)の雑味や渋みの原因です。
お湯を足しながらコーヒー(珈琲)の必要分量を出したら、ドリップにお湯が残っていてもそのまま捨てましょう。
つまり、お湯に浮いている渋みや雑味が抽出されたコーヒー(珈琲)に入る前に、捨ててしまうのです。
こうすることで、すっきりとして苦みや渋みのない美味しいコーヒー(珈琲)を飲むことができます。
この渋みや苦みが胃痛の原因の1つである可能性があります。
こうすることは、ドリップでしかできません。
水出しコーヒー(珈琲)ではこれを防ぐことができませんので、できればドリップ方式で飲むことをオススメします。
フィルタードリップ
水出しドリップ
それでもコーヒー(珈琲)で胃が痛くなる限界の杯数は?
ある統計では、一日に2~3杯まではコーヒー(珈琲)はカラダに良いと言われています。
利尿作用を促進するほか、今話題のファイトケミカルであるポリフェノールを多く含んでいます。
その成分はなんと赤ワイン一杯と変わらないほど。
(全日本コーヒー(珈琲)協会のHP参照)
コーヒー(珈琲)がカラダに悪いというのは、飲み方次第なのかもしれません。
コーヒー(珈琲)を飲んでも胃が痛くなるのでは残念です。
ぜひ、正しい飲み方で錆びないカラダを作ってください!