円安サバイバル ~初心者でもわかる為替と株で円安対策

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円安になるということは、どういうことなのか?

ここ数年は、年々円安になっています。

円安になるということは、どういうことなのでしょうか。

毎日、ニュースでは株式市場や為替市場の動向が報道されます。

経済のしくみをよく知らなかった私は、

「なぜすべての局が例外なく報道をしているんだろうか。」

と疑問に思っていました。

20代になって起業しても、あまり株式や為替とは無縁の世界で生きていたので、

海外旅行に有利か?不利か?

くらいの感覚でした。

でも、一旦、為替や株式の話を理解してしまうと、生活に直結することがたくさん。

ビジネスにおいても収益に密接に関わっているのです。

為替のしくみ

2015年、アメリカで12月にも利上げをすると言われています。

中国は利下げをしています。

利上げとは、金利がること。
利下げとは、金利がること。

文字のままですね。

景気が悪い時などは、国が一時的にお金を借りやすくするために金利を下げて貸し出します。

そのお金で利益を生み出してきた頃に金利を上げて下げた分を取り戻す仕組みです。

アメリカは以前に利下げをし、経済が復活してきたので利上げしようとしているのです。

中国は逆で、経済成長が鈍化してきたので利下げに踏み切り、お金を借りやすくして設備投資などをさせやすくしているのです。

国が自らの国の財政の舵取りでこのような政策をとっています。

 
もう少しわかりやすく、日本円とドルだけで考えてみます。

日本円にしているより、金利が上がるドルにしたほうが利子がつく。

みんなドルにしたがる = 欲しい人(需要)が増える

欲しい人が増えるので高くなる = ドルの価値が上がる

つまり、

為替でドルが上がると、たとえ円の価値が下がらなくとも、ドルに対しては相対的に下がります。

このような場合は、ドル高による円安となるのです。

(ただし、長期的に見るとドルにお金が集まりすぎてドルの価値が下がっている傾向も見受けられます。)
 

また、2015年に行った金融緩和措置では、日本円を意図的に急落させています。

これは、円の価値を安くしたことで相対的にドルが上がったので、円安によるドル高です。

え、同じことを言っている?

そうなんです。

どちらかが上がれば一方が下がり、どちらかが下がれば一方があがる

ということを言っているだけです。

通貨の分だけ相手があり、その分だけ相対的に変動があるので、為替は世界中で常に動いているのです。

外国為替取引、外国株取引

今が1ドル121円とするならば、1ドルを121円で買って130円で売れば、9円の利益が出ます。

121円のものが130円になったということで、資産が7%上がったことになります。

もし100万円分のドルを買えば、107万円になったということです。

これが為替を活用した資産運用の基本です。

ドルはどうやって手にするのでしょうか?

ドルを持つというと、空港での両替のような感覚を受けますが、やはりこれもブラウザ上の数字だけで円をドルにすることができます。

FX(外国為替保証金取引)でドルを買っても、
外貨預金をしても、
外国株式を買っても、

すべてドルを持つことになります。

外国株などは、日本円を持ったままで直接外国株を買ってその時のレートで円決済をすることもできます。

つまりいちいち、外貨に替えてから外国株を買う必要もないのです。
 

株式投資をしたいという人は、外国株式を初めても良いかもしれませんね。

同じ株式を持つとしても、円安傾向であれば、株式の売買利益に加え、為替の利益も上乗せされることになります。

また、場合によっては株式で損をしても為替で利益が出て相殺されるということもあります。

外国株式は売ったときのレートで決済されますし、外国株式でも特別口座として源泉徴収を自動で行ってくれる証券会社もありますので、気軽に始めることができます。
 

日本の株式における円安メリット

円安になると輸出企業に恩恵があり、輸入企業にとっては利益を減らすことになります。

たとえば、円安の場合。

1ドル121円のとき、121円の商品は1ドルで買えます。

1ドルが130円になっても、製品は1ドルで買えます。

つまり、買う相手にとっては1ドル。こちらには9円多く入るわけです。

ですから、輸出企業にはお得なわけです。

逆に、円高の場合。

1ドルのものを買うのに121円で買えたものが、130円払わないと買えなくなるのです。

つまり、輸入企業によっては買う値段が高くなる(コスト高)になるのです。

ですから、売価が同じであれば利益を減らしてしまうので、売価を上げるなどして利益を確保しなければならなくなります。

円安の世界

円安が進行する世界では、日本円で持っているとどんどん資産が目減りすることになります。

その上、私たちの生活のものは輸入に頼っていますので、円安になると物の値段(物価)が上がります。

もしこのまま円安が続くと予測できるのであれば、ドルを持っておくというのも1つの方法です。

また、円安のメリットを受けられる企業の株式を持っておくなども良いかもしれません。

 
日本政府は、意図的に円安(円の価値を下げる)という政策をとっています。

円安というのは海外の人にとってメリットがあるわけですから、日本への来訪も多くなってくるでしょう。

国内での消費が上向かないので、インバウンド消費と呼ばれる外国人の消費に頼っているともいえます。

この政策が未来にどのような影響を及ぼすのかはわかりませんが、私たち自身はこのような環境でも生き残っていかなければなりません。

 
私たちの円の価値がどんどん目減りしていく中で、どのように防衛していくのか。

とてもサバイバルな時代になってきたように感じます。

 
※ここに記載している為替や投資情報は利益を保証するものではなく、相場の変動や金利差により損失を生じる場合がございます。投資対象や取引の仕組み及びリスクについてご理解の上、ご自身の判断と責任においてお取引いただきますようお願い申し上げます。

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